東京オリンピック「聖火リレー」の歴史や走る日程、注目のランナーなどをご紹介!

「東京オリンピック「聖火リレー」の歴史や走る日程、注目のランナーなどをご紹介!」のアイキャッチ画像

みなさんこんにちは!

東京オリンピックまで残りあと少しとなり、ニュースでも毎日オリンピック特集が組まれるなど盛り上がりを見せていますよね。
ちなみに、日本国内のオリンピックとしては1998年長野の冬季オリンピックからの22年ぶりで、東京で行われる夏季オリンピックとしては1964年以来で56年ぶりの開催です。
そんな中、オリンピックの注目のひとつが「聖火リレー」ではないでしょうか。
今回は「聖火リレー」の歴史やランナーなどまとめてみました!

聖火リレーってそもそも何のためにしてるの?

聖火リレーとは、オリンピックの象徴である聖火を灯すことで平和・団結・友愛というオリンピックの理想を体現し、ランナーが火を持って各地を回ることで開催国全体にオリンピックを広め、関心や期待を誘う役割があります。

また、聖火リレーでランナーが巡る場所はその国の有名な観光地や伝統文化などのその地域で愛されていることや世界に誇ることができる場所ということが基準の一つになっています。
聖火リレーを通してそれらの魅力を世界中に発信し、知ってもらうことでオリンピック後の国内国外からの来訪者を促したり、日本を好きなってもらうことで、日本をもっと盛り上げていくという狙いもあります。

聖火リレーの歴史を知ろう

どのような経緯ではじまったのか

元々は古代ギリシア時代、ギリシア神話に登場するプロメテウスが主神ゼウスから火を盗んで人類に伝えたという物語が起源であり、それを記念して古代オリンピックの開催中に灯されていたことが聖火の始まりと言われています。しかし、当時は聖火リレーという形式ではなく火を灯すだけでした。

1928年のアムステルダムオリンピックで聖火台に火を掲げる趣向が取り入れられましたが、このオリンピックでもまだリレーは行われておらず、古代オリンピックと同じで火を灯すだけでした。

聖火リレーが始まったのは1936年のドイツでのベルリンオリンピックからで、かの有名なアドルフ・ヒトラーによって導入されました。
世界初の聖火リレーのコースは、ギリシャのオリンピアからブルガリア、ユーゴスラビア、ハンガリー。オーストラリア、チェコスロバキアを通り、ドイツのベルリン入るというものでした。
この約3000kmの道を3000人以上ものランナーたちによって聖火が運ばれ、それから聖火リレーは近代オリンピックにとってかかせないものとなったのです。

聖火リレーの流れ

聖火は古代オリンピックのかつての開催地であるギリシャのペロポネソス半島オリンピアにあるヘラの神殿跡地にて採火されます。
採火は男子禁制の儀式であり、炉の女神ヘスティアを祀る11人の巫女たちを演じる女優らが、聖火トーチを凹面鏡で一点に集めた太陽光にかざして火を灯します。
その本番の様子は非公開になっており、テレビなどで見られる採火は公開リハーサルとなっています。

オリンピック開会式の数ヶ月前に点けられた聖火はリレーによってオリンピック開催地まで運ばれます。
2020年の東京オリンピックですと開会式は7月24日の午後8時からですが、採火式は4ヶ月以上前の3月12日に行われます。
そして開会式当日にメイン会場に到着した最終ランナーによって競技場に設置された聖火台に灯されます。

元々は最終ランナーが階段などで普通に聖火台へ登りトーチから直接火を移していましたが、近年では様々な驚かせるような技巧を凝らしての点火が増えています。

有名なのはやはり1992年のバルセロナオリンピックでのアーチェリーによる点火や最近では2012年ロンドンオリンピックの広がっていた火が立ち上がり、一つに集約されていく点火でしょうか。
その方法はその瞬間まで秘密にされているので2020東京オリンピックではどのような点火方法になるのか楽しみですね。

そして聖火はオリンピックの開催中はずっと灯され続けて、閉会式の最後に消されます。
聖火消灯の様子も最近では印象に残るような演出が行われていますよね。
東京オリンピックではどうなるのか開会式、閉会式ともに期待が膨らみます。

聖火の運搬方法

もともと聖火は基本は陸上でランナーが運んでいたようですが、開催国が増え、陸路で繋がっていない国や遠すぎる国も多いので様々な運搬方法がとられるようになりました。

初めて船が使われたのは1948年開催のロンドンオリンピックで、イギリス海峡を渡るのに使われました。
1952年にはフィンランドのヘルシンキオリンピックのために聖火は初めて飛行機に乗りました。
飛行機内では聖火はもちろんトーチではなくランタンに入っています。
1976年開催のモントリオールオリンピックでは聖火を電子パルスに変換してそのパルスをアテネから衛星経由でカナダまで送り、レーザーで点火するというおもしろい輸送方法がとられました。

東京オリンピックでは「TOKYO 2020号」と名付けられた聖火特別輸送用デザインの飛行機でANA・JALの共同輸送で運ばれる予定です。

2020年東京オリンピック「聖火」にまつわる日程をチェック!

2020年3月12日にギリシャにて聖火の採火式が行われ、ギリシャ国内で8日間のリレーが行われます。
19日にギリシャのアテネで聖火の引継式があり、20日には宮城県の航空自衛隊松島基地に聖火が到着、
東日本大震災の被災地で復興に力を尽くしている方々に成果を先行してみてもらうために、3月20日から25日まで6日間、宮城県、岩手県、福島県の順番2日ずつ「復興の火」として展示されます。

復興の火 展示場所・日程

3/20(金) 宮城県 石巻市石巻南浜津波復興祈念公園
3/21(土) 宮城県 仙台市仙台駅東口エリア
3/22(日) 岩手県 三陸鉄道・SL銀河(宮古駅~釜石駅~花巻駅)
3/23(月) 岩手県 大船渡市 キャッセン大船渡エリア
3/24(火) 福島県 福島市 福島駅東口駅前広場
3/25(水) 福島県 いわき市 アクアマリンパーク

復興の火の展示が終わると、福島県楢葉町・広野町「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」から日本全国を回る聖火リレーがスタートします。

聖火リレーのランナー

記念すべき最初のランナーはなでしこジャパンのワールドカップ優勝メンバーです。
そのためリレーのスタート地点がサッカー施設であるJヴィレッジなのですね。
東日本大震災がおこった2011年にワールドカップでひたむきにプレーし、頑張る姿が多くの被災者を勇気づけた彼女らが第一ランナーに相応しいとして起用されたようです。

そのほかにもィギュアスケートの宇野昌磨選手フや、お笑い芸人のアンガールズ田中卓志さんアイドルの指原莉乃さんなど多種多様の有名な方々が走る予定です。

一般の聖火ランナーの募集は終了しており、12月以降より順次ランナーが決定しています。
選考基準は支え合う心、認め合う心、高め合う心を持っている方となっており、そんな方達が自分たちの地元を走る姿も楽しみですね。

各都道府県別!聖火リレーの通過順や日程をチェックしよう

各都道府県の聖火リレー実施日一覧は下記の通りです。

1 福島 3/26(木)~3/28(土) 25 広島 5/18(月)~5/19(火)
2 栃木 3/29(日)~3/30(月) 26 岡山 5/20(水)~5/21(木)
3 群馬 3/31(火)~4/1(水) 27 鳥取 5/22(金)~5/23(土)
4 長野 4/2(木)~4/3(金) 28 兵庫 5/24(日)~5/25(月)
5 岐阜 4/4(土)~4/5(日) 29 京都 5/26(火)~5/27(水)
6 愛知 4/6(月)~4/7(火) 30 滋賀 5/28(木)~5/29(金)
7 三重 4/8(水)~4/9(木) 31 福井 5/30(土)~5/31(日)
8 和歌山 4/10(金)~4/11(土) 32 石川 6/1(月)~6/2(火)
9 奈良 4/12(日)~4/13(月) 33 富山 6/3(水)~6/4(木)
10 大阪 4/14(火)~4/15(水) 34 新潟 6/5(金)~6/6(土)
11 徳島 4/16(木)~4/17(金) 35 山形 6/7(日)~6/8(月)
12 香川 4/18(土)~4/19(日) 36 秋田 6/9(火)~6/10(水)
13 高知 4/20(月)~4/21(火) 37 青森 6/11(木)~6/12(金)
14 愛媛 4/22(水)~4/23(木) 38 北海道 6/14(日)~6/15(月)
15 大分 4/24(金)~4/25() 39 岩手 6/17(水)~6/19(金)
16 宮崎 4/26(日)~4/27() 40 宮城 6/20(土)~6/22(月)
17 鹿児島 4/28(火)~4/29(水) 41 静岡 6/24(水)~6/26(金)
18 沖縄 5/2(土)~5/3(日) 42 山梨 6/27(土)~6/28(日)
19 熊本 5/6(水)~5/7(木) 43 神奈川 6/29(月)~7/1(水)
20 長崎 5/8(金)~5/9(土) 44 千葉 7/2(木)~7/4(土)
21 佐賀 5/10(日)~5/11(月) 45 茨城 7/5(日)~7/6(月)
22 福岡 5/12(火)~5/13(水) 46 埼玉 7/7(火)~7/9(木)
23 山口 5/14(木)~5/15(金) 47 東京 7/10(金)~7/24(金)
24 島根 5/16(土)~5/17(日)

お住まいに近い日程などチェックしておくのもいいですね♪

まとめ

いかがでしたか?聖火リレーのスタートはもうすぐです!
47都道府県を走るため、自分の暮らしているすぐ地元を走る姿も見れるかもしれません。
この記事を見てより一層楽しみになっていただけたら幸いです。
みんなで東京オリンピックを盛り上げていきましょう!!